私、松尾まよかは、1期目は1人会派でしたが(経緯はこちら)、2期目にあたり、新会派「あしたば」を結成する運びとなりました。
1.私の議会への想い
それは、私自身ずっと皆さんにお伝えしてきました「地方議会はワンチーム」ということです。
いま多くの市町村では、国政政党の関係性が地方議会に影響してしまい、立場の異なる議員同士が健全な議論をしにくかったり、少数派の意見が取り入れられにくく民主的な意思決定がなされていなかったり、ということが往々にして起きています。
しかし本来、地方議会は、国や県に属する機関ではなく、独立した機関です。
日高市議会は、日高市だからこその視点と発想で、日高市のために活動する組織です。
そして、国とは異なり、地方は二元代表制です。
市議会には、与党・野党の別はありません。
議会全体として、市長の統括する行政に相対するのが役割です。
つまり、私たち市議会議員は、あくまで地域のために、市民の皆さんの声を聴き、議員同士が対話や議論を重ね、ワンチームとして活動していくべき存在です。
そのためには、国政に関する立場は、日高市政の議論ではいったん脇に置く姿勢が求められます。
日高市議会は、前期、「日高市議会基本条例」を制定し、地方議会の存在意義を一同に再確認しました。
以上の考えに基づき、今回、会派を結成するにあたり大切にしたことは、可能な限り多様なメンバーで組むということです。
議員の属性というと、年齢や性別、考え方や価値観、背景や所属政党など、色んな側面がありますが、そのような要素ができるだけ異なる議員同士が組んだ方が、より良い議会運営につながると考えました。
同様の考えの議員も多く、大きな会派の結成にも挑戦しました。
しかし、ある意味常識を覆すような会派のあり方に、各々の所属組織の理解をすぐに得るのは難しいこともありました。
私個人としては、そもそも日高市議会の規模に、会派制が必要かというと疑問も感じています。
今回、会派「あしたば」を結成したことにより、私たち自身が議員のあるべき姿を追求していくことはもちろん、
今回は会派を異にした方々、会派を越えた方々とも十分に連携しながら、
日高市議会がこれからの地方議会のあり方を体現する議会となるよう、皆さんと一緒に歩みを進めていきたいと考えています。
2.会派として大切にしたいこと
日高の未来を考えるにあたり大切にしたいことを持ち寄り、5つにまとめました。
- 市民が主役の住民自治をすすめます。
- 誰もが自分らしく生きられる多様性ある地域社会をつくり、日高市の豊かな自然と文化、コミュニティを、未来につなげていきます。
- 真の二元代表制の実現に向け、市民に開かれた議会を目指し、議会改革を進めます。
- 理想の実現に向け、建設的な提案をします。
- 以上の価値観に基づき、互いに議論を尽くしたうえで、個々の責任で判断、行動し、それを互いに尊重します。
また私たちは、同じ会派だからという縛りは必要ないと考えています。
期数や年齢に関係なく、あくまで一人ひとりが、市民からの付託を受けた対等な議員として、責任ある個人の集まりでありたい。
だから、議会内外いずれにおいても、各人の活動や意思決定を制約することはしません。
それぞれが見識を深め、信念を貫くことを、理解し合い、応援・協力していきます。
3.「あしたば」の由来
明日葉という植物をご存知ですか?
今日摘んでも明日には葉が生えてくるといわれている、関東地方に自生するセリ科の野草です。
予測不能な時代、そんなふうに力強く、柔軟に、日高の未来を描いていきたい。

そして、私たちは「考える葦(あし)」です。
1人ひとりは弱い存在かもしれませんが、みんなで知恵を寄せ合い、束(たば)になればきっと、議会として、日高市として、大きなことができるはず。
そんな想いで、明日(あした)の場(ば)をつくっていきます。
4.構成メンバー
金子 博 (2期、無所属)
成田奈緒子 (1期、ひだか市民ネットワーク)
松尾万葉香 (2期、無所属)
*五十音順
*会派代表は、名ばかりですが私、松尾万葉香が務めさせていただきます。

5.今後に向けて
この会派は、私たちにとって、小さく大きな挑戦です。
結成にあたっては、各議員とも、所属組織や支援者の方々の理解を得るまでに、大変な努力と調整を重ねてきました。
そしてそれは、日高市議会の諸先輩議員のご理解と応援がなければ、成立し得ないことでした。皆様に改めて感謝申し上げます。
私たちが今後、どのような活動をしていけるか、皆さんからのご意見をいただきながら、試行錯誤していきます。
お気づきのことやお感じになることがありましたら、いつでもどうぞお気軽にお寄せください。
皆さんの声が明日をつくっていきます!
どうぞよろしくお願いします。
