このたび、4月14日告示、21日投開票が行われる日高市長選挙に立候補する運びとなり、記者会見を行いました。
はじめに
議員になって5年、日高市中の色んな方とお話してきました。
皆さん、日高市の将来は明るいと思いますか。このようにお聴きすると、多くの方が「いやぁ、これからが不安だ」って言います。今は住みやすいけれど、これからが心配だと。
免許を返納したらお買い物に行けなくなる、交通が不便、
公園があっても遊具がない、児童センターがなくて雨の日に行き場がない、
物価高騰で生活が苦しい、一人暮らしのご高齢者が増えていて心配、
事業者に冷たい、飲食店が少ない、自治会運営が行き詰まっている、障がいへの理解が薄い、市に話をしても市民に寄り添う姿勢が感じられない、
「市政が見えない」というお声も多くいただきます。市が何をしようとしているか分からないと。
「日高市はお金がない」とよく言われています。児童センター、学童、保育園、多くの公共施設が閉鎖され、公民館の使用料も、有料化されてしまいました。
しかし、市内を見渡すと、多くの公共事業がされています。来年度予算は過去最大規模です。
谷ケ崎行政3期12年の評価
現職、谷ケ崎行政につきましては、堅実な行政運営をされてきたと思います。
しかしながら、その結果を見ると、近隣市と比べて、いろいろな面で落ち込みが著しいと言わざるを得ません。
昨年、日高市が実施した市民意識調査によると、老後に不安を感じている人の割合は66%。3人に2人が不安を抱えて生活をしていらっしゃいます。
また、子育て世代の市外への転出は止まらず、1年間の出生数はこの10年で450人から約半分の220人にまで落ち込んでしまいました。近隣市と比較しても異常な減少率です。
少子高齢化、まちの衰退、財政のひっ迫による福祉の悪化、この悪循環が起きています。
一方で、日高市の事業評価、市が毎年つくっている市の事業の通信簿みたいなものです。こちらを見ると、ABC評価で、95%の事業がA評価、つまり現状維持となっています。このような高い評価をつけている自治体は少なくとも私は見たことがありませんし、日高市の実態とずいぶん乖離があります。
こうして、事業の見直しがなされないまま、前例踏襲を続けている、変わらない、変えられない行政運営が行われており、皆さんの暮らしにとって、本当に必要なところには、お金が使えていません。
このままさらに4年間、同様の市政が続けば、日高市は完全に取り残されてしまうのではないでしょうか。
今、世代交代
今、立ち止まり、この状況を見直し、行政を根本的に変えていく必要があります。
なぜ今なのか。お話します。
日高市は来年度から、第6次日高市総合計画の見直しの時期に入ります。総合計画とは、日高市全体の方向性を決める最上位計画です。
いま、市長が変わらなければ、令和12年、2030年までの日高市の方向性を、谷ケ崎行政でつくるということになります。
これからの日高市で、こどもを育て、ご高齢者や困っている方を支えていくのは、私たち世代です。
私たちは、この地域を支え、まちをつくっていく責任世代です。
この負の循環を、いま、プラスの循環に変えていく必要があります。
子どもを育て、経済を動かし、お金を稼ぎ、地域で支え合い、自然を守る、これからの循環型の地域社会をつくっていきたいと、決意しております。
実際、ここ最近、40代市長、女性市長が全国に次々と誕生し、ご活躍されている様子を見て、たくさんの刺激をいただいています。この世の中のムードが、多くの人を勇気づけていると思いますし、私自身も大きく勇気づけられています。
皆さん、日高市を遠くの方に紹介するとき、飯能の隣、川越の隣、秩父の手前、そんなふうに説明されていませんか?これを変えたいんです。
日高市には、日高市にしかない、魅力がたくさんあります。
皆さんが、ほかでもない、日高市に生まれて良かった、日高市に引っ越して来てよかった、市外のお友達に、日高市いいよ!っておすすめしたくなる、そんなまちにしていきたいです。
いま、皆さんのこれからの「本当に」豊かな暮らしを、私たちに考えさせてください。
松尾まよかプロフィール
大学卒業後、外資系のコンサルティング企業で、大手金融機関やメーカーなどをクライアントに、働き方改革や経営人材の育成に取り組んできました。5000人規模の組織で、50年変わっていないと言われていた働き方を変えたこともあります。この経験を活かし、市役所改革に取り組んで参ります。
また、大学で専攻した生物学の知識を活かし、予防医療を学び、食事や体操などの生活習慣の指導の仕事もしてきました。病気やケガの予防は、私にとってもっとも関心のあるテーマの1つです。
インドの農村のまちづくりにも携わってきました。何の変哲もない田舎でも、外部から見れば魅力がある。それを発掘して、プロモーションしていくことを現地の人と一緒に実現してきました。このインドの農村に比べれば、日高には資源がたくさんあります。
私は、都内に長く住んでいましたが、自然の近くに暮らしたいと思い、千葉・神奈川・埼玉、さまざまなまちを見たなかで、他でもないこの日高市に魅了され、移住してきた人間です。日高市の潜在的な魅力には絶対の自信がありますし、これを活かして、本当に住みやすい、皆さんが誇れるまちをつくっていきます。
政策~5本の柱
政策については、「日高市12年の遅れを取り戻す 5本の柱と15の重点政策」として、現在まとめの段階に入っております。24日間マラソンでいただいたお声と、いま、今も皆さんから寄せられているお声を踏まえて最終化し、今後発表して参ります。
まずは、長年放置されてきた、皆さんの不安解消に真っ先に取り組みます。
移動手段やお買い物の問題、子どもの遊び場、保育、学校給食の充実、市内事業者や農業の支援、これらを確実に進めていきます。
完全無所属について
最後に、完全無所属の意義についてお話します。
冒頭申し上げたような、いま日高市が抱えている問題は、今に始まった問題ではありません。ずっと前からありました。
でも、日高市では長年、解決に結びついていません。なぜでしょうか。
議員5年間で見えてきた理由、その1つは、いわゆる保守とリベラルの対立構造にあります。
健全な批判は必要です。ですが、日高市では、この対立があまりにも強く、前向きなことが前向きに進みにくい、建設的な議論がしづらい状況にあります。私が知るだけでも20年、続いてきています。
批判のための批判、闘う必要のないところでの戦い…
これにより、日高の前向きなまちづくりが阻まれています。
もう、終わりにしたいです。
この状況を変えなければいけません。
変えられるリーダー達が、日高市には必要です。
そして、変えられる立場の人間が、市長になるべきです。
私は完全無所属です。
いかなる政党、団体、宗教の、推薦も応援も受けず活動してきました。
政党と市民、どっちを向いた政治をするかです。
いま、立場を越えた、皆さんのための、日高市のための政治が必要です。
いま、皆さんが選択するときです。
完全無所属だからできる、日高のための政治。
動かそう、日高市。