ひだかみらい通信にもコラムに書かせていただきましたが、今、日高市は、谷ケ崎市長の公約
「新しい交通システムの導入」
の実現として、タクシー助成🚖を進めています。
タクシー助成?
今検討されているのは、利用料金の半額程度を公費負担するというものです。
もう数十年前から一部の近隣市町でも実施され、利用料金の自己負担も公費負担も大きいことが課題になっている交通施策です。それを今の時代に導入するという。
自己負担分が払えるような経済的に余裕のある方々や、スーパーや病院などの目的地の近くに住んでいて半額出れば数百円で行ける地域の方々には、便利ですし、使われるでしょう。
しかし、今、日高全体で問題になっているのは、交通空白地帯に住んでいて、タクシーに乗る経済的に余裕のない方々の外出です。
解決したい課題、施策がズレており、かつ、市税への負担が大きい、問題のある施策だと考えます。
検討過程に疑問
実際、その検討経緯は、結論ありきにも見える、民間感覚では考えられないような安易な検討資料になっています。(一連の資料はこちらに公開されています)
市民への説明会を求めても、開催の予定はないと言います。
市長公約とはいえ、「新交通システム」「新モビリティの導入」というキーワードから、タクシー助成を期待して投票した有権者がどれくらいいたと言えるでしょうか?
請願を提出
さすがにこれを看過することは、皆さんに言い訳ができないと思い、近藤さおり議員のご紹介をいただいて、12月議会に有志40名で請願を提出しました。
件名: 車がなくても日常的におでかけできる移動手段の確保を求める請願
趣旨:
日高市が、車や運転免許がなくても誰もが日常的に外出し、買い物、通院、地域参加できる健幸のまちになることを願い、以下2点、請願いたします。
1.タクシー利用助成だけを先行して導入・予算措置する前に、日常的な外出機会を確保するための移動手段も検討すること。
2.検討状況を周知し、市民の声を収集するために、説明会等の開かれた直接的な対話の場を継続的にもつこと。
続く詳細説明(請願の文書)はこちらをご覧ください➡交通の請願文書_20241114_final2
ご覧のとおり、シンプルな内容です。
具体的な政策提案は、今の日高市議会の請願審議の仕組みでは難しいと判断し、
あくまで、
「私たちの困り事についてちゃんと検討してください。」
「当事者の声を聞いてください。」
という多くの日高市民の素朴な願いを言葉にしてみました。
具体的な指摘は本文に書いています。
請願の審議日程
請願の審議は以下の日程となります。
ご都合のつく方は、ぜひ傍聴に足を運んでみてください。(※議会傍聴の案内はこちら。)
1.総務福祉委員会
11月29日(金)10時~@日高市役所4階
(日高市議会HPはこちら)
8人の委員により、質疑、討論、採決が行われます。
- 質疑:近藤議員が請願の趣旨を説明し、委員の皆さんから近藤議員に質疑が飛び交います。
- 討論:委員より、反対&賛成意見が述べられます。
- 採決:起立により多数決が行われます。
2.本会議
12月12日(木)10:00~@日高市役所4階
(日高市議会HPはこちら)
議員全員出席のもと、討論、採決が行われます。
※議会のあと、お時間ある方で市役所至近のレストラン「フロイトミヒ」さんでランチ🍽をご一緒できたらと思っています。
皆さんへのご報告の場
以下、お気軽にご参加ください!
1.日高市政が見えるパネル展
12月1日13時~15時@高麗川南公民館 1階集会室
今の日高市の交通政策の検討状況や、総務福祉委員会での審議の様子を分かりやすく展示します。
前回のパネル展の様子はこちら。
2.日高の未来につながるおしゃべりカフェ
12月18日14時~16時@うれしいもの屋オーガニックショップ&カフェ(日高市栗坪264-2)
議会での審議結果、審議の一連の様子や、日高市のこれからについてお話します。
詳しくはこちら。
おわりに
日高市は、こういった請願の提出が近隣市町とくらべてとても少ない傾向があります。
請願は、誰でも議会に議案を提出できるという、私たちの権利です。
こんなこと議会で検討してもらいたいな…というお考えをお持ちの方、ぜひご相談ください。