12月議会に提出した請願について、採決の結果は以下の通りでした。
採決結果
本請願は、賛成2、反対13で否決されました。
請願の理由
改めて、今回の請願の理由をこちらにまとめておきます。
請願理由その1
タクシー助成は日常の交通手段にはなりえないこと
ポイント1:利用料金が高すぎる
ポイント2:市税の負担も高すぎる
ちなみに財源は市の一般財源。(=国や県からの補助金ゼロ)
つまり、これに使ったお金は、その分、日高市民は何かを諦めているということです。
請願理由その2
一般市民への説明・意見収集がないこと
市民が説明会を求めても、市は開催しないと回答しています。
請願に対する主な反論
l日常のおでかけ手段を検討してほしいという、極めてシンプルな請願でした。
しかし反対討論を聞くと、それで反論足りうるのかと、驚きと戸惑いを感じました。
どうする?日高の交通
タクシー助成そのものを反対しているわけではありません。
しかし、タクシーという交通手段はあくまで限定的に使われるべきです。
私は、タクシーは歩けない方や緊急時のセーフティーネットに位置付け、元気な方の日常のおでかけには、地域の力や新しい事例を活かし、費用対効果の高い施策を幅広く検討するべきと考えます。
今回、タクシー助成に使われることとなる予算があれば、どれだけの施策が進められたかと考えると残念ですが、引き続き皆さんと、日高の政策を考えていきます。
おわりに
請願は、「趣旨」に対して採決すべきものです。仮に「理由」説明に納得しづらい部分があっても、趣旨に焦点を当てるべきです。今回、一部の反対討論では、請願理由に事実誤認があり、そのような請願には賛成できないという論もありました。当然、請願理由に書いた内容なすべて事実に基づいた実証可能な事柄ですが、それ以前に、そのような反対理由が成立しえることが大変遺憾です。
また、近藤議員がタクシー助成の矛盾を質した一般質問では、谷ケ崎市長は答弁を拒みました。
この場合、議長は市長に答弁を求めるべきです。
日高市のように、「市長派」と呼ばれる議員が圧倒的多数の議会であっても、地方議会は国会と違い、市長部局の監視機関であることには変わりません。議会は市長を守る組織ではありません。
このように議会運営そのものが歪められていることは、深刻な問題と言わざるをえないのではないでしょうか。
これからも、ご関心をお寄せいただけたらと思います。