連日、秩父方面にご縁をいただいています。
今日は、横瀬町議会の黒澤克久議員にご調整いただき、近隣市の議員の方々と一緒に、横瀬町がこの秋設立したまちづくり会社、「株式会社ENgaWA(エンガワ)」が手掛ける話題の新スポットに、お邪魔させていただきました!
まず一か所目は、地域食材を用いた特産品の開発・販売の拠点となる”EN-ga-WAチャレンジキッチン“。
使わなくなった昔の学校給食センターの建物を取り壊し、新しくこの場をつくられたそう。
財源は、今回のコロナの地方創生臨時交付金。
地域で販路に困っている農産物等を使って、商品開発するというもの。
EN-ga-WA(縁側)という名称は、人と人とが、気軽に出会い、交流できる場をつくろいうという想いから。
交付金という限られた予算の中、作れたのはこの大きさでした、とのことですが、このオシャレな建物、実はワザありで、移築が簡単で、また、処分する際は費用がかからずむしろ売却ができるものだそう。
長期的なことを考えて投資するのではなく、「まずは小さくやってみる。やってみた結果から、その状況によってまた次の手を考えるというやり方です。」と田端さん。
普通に考えると、こんな広い土地にこんな小さな建物を建てて、長期的にどう考えるんだ!?余った土地はどうするんだ!?っていう議論もありそうですが、そういうことよりも、まずは小さくやってみる、を優先して進める姿勢が、まさに、今の時代にあったやり方だと思いました。
まさに、「チャレンジのまち 横瀬」。
このシェアキッチンも、いつか飲食店をしたい方が第一歩を踏み出すためのチャレンジを応援する場。
だから、キッチンもワンオペを想定した小さなつくり。
そして、ほかにも部屋がたくさんあり、食品の乾燥や保存をするスペース、菓子製造スペース、食肉解体スペースなど、多様な場が展開されていました。
今のところ商品の主役となる農産物は、農家さんから無料で持ち込まれたものだそうです。
提供いただいたものを使って、何が作れるかを考えるのだそう。
何をやるかを行政が考えるよりも、「やりたい人がいたら町が一緒にやる、応援する、というスタンスです。」と田端さん。
地方自治の時代に、まさに行政に必要とされる姿勢だと思いました。
そして2か所目。
横瀬駅前につくられた、”ENgaWA 駅前食堂“にお邪魔し、ランチをいただきました。
もともと民間が売店を営んでいたところ、撤退が決まり、そのあとを株式会社ENgaWAが手掛けることになったそう。
ポイントは、「売れるものを売るのではなく、売りたいものを売る。」
地元の食材、地元の商品を中心にしたら、返ってとても喜ばれているそうです。
調理、味付けは、調理場を担当するパートのおばさまのセンスに任されているそう。
毎日でも食べたい、お母さんの味に仕上がっています。
食事していたら、町長も来られてご挨拶させていただきました。
そして、こちらにも、農家さんから余剰生産物の差し入れが。
こちらも調理場のセンスで美味しいお料理に生まれ変わり、しかもなんと、無料で提供されていました。
「横瀬は、終わりなきチャレンジをし続ける町です。その一つが株式会社ENgaWAです。」
と、恰好良すぎる言葉で締めくくってくださいました。
日高市でも、チャレンジする方々を応援していく土壌をつくっていきたい。
そんな想いで昨年、私自身JCIメンバーとして企画したビジネスコンテストが、「ソーシャルひだかんファレンス」でした。
そして実はこの企画の構想段階でも、横瀬町主催の全国的に有名なビジネスコンテスト「よこらぼ」は、ずいぶんと参考にさせていただいたのでした。
こうして、近隣で情報交換させていただけることは、本当にありがたいことです。
田端さん、黒澤議員、お忙しいなか貴重な機会をありがとうございました!