6月のまちつくりカフェでは、古布リサイクル業をされている、有限会社松本商店の北川年和さんに、リサイクル現場のリアルをお話いただきました!
そこで、私たちが「古布」に出すときに、どんなものなら出していいのか、ダメなのか、初めてよく分かりました。
私もちゃんとわかってなかったので反省しきり…💦💦
ぜひ皆さんにも知っていただきたく、教えていただいたお話を簡単にまとめました。
ご一読いただけたら幸いです!
リサイクルの流れ
まず、回収からリサイクルの流れです。
私たちが古布回収に出す
↓
リサイクル業者さんの倉庫へ行って、手作業で分別される(その数なんと200種類!)
↓
①きれいな服は、古着として販売(国内、海外)
②古着で売るには厳しい服は、布としてリサイクル。
→裁断し、工業用ウエスや反毛材として活用。
③汚れた布
→可燃ごみ …処分費用は(一部を除き)リサイクル業者負担!!
ざっくり、3通りということです。
私たちにが心得ておくべきこと
リサイクル業者さん、自治体が処分費用を出しているのかと思っていたのですが、なんと、古布を販売してそれを売上として事業をされていたのですね。。それは大変💦。
しかも、ごみになるものの処分も自費ということは、リサイクル業者さんとしては、可燃ごみになるものが出されるととても辛い…わけですよね。
実際、回収した古布の約1/3がゴミ、というのは、あるあるだそうです💦。
汚れた服だけならまだしも、泥だらけの軍手や雑巾、ペットのトイレシーツや紙おむつなど布でないものまで入っていることも普通だとか…💦💦💦。
可燃ごみの処分にかかる負担が減れば、もっとエコに貢献できるよう、今は難しい素材のリサイクルにもっと投資していきたいとおっしゃっていました。
つまり!!
私たちが環境のためにできることは、
【ゴミになるような古布を出さない】ことで、リサイクル業者さんを応援すること!!
なんですね。
古布に出して良いものは
さて、では改めて、どんな古布なら出していいのか。
①まず第一に、【きれいな布!!!】
着用して洗ってない服、洗っても落ちないような汚れのある服、は可燃ごみになります。
洗って出しましょう!!!
②そしてぜひ、
【誰かが着たいと思うようなもの!!】
一番エコなのは、そのまま古着屋さんで販売され、誰かがまた着れることですよね。
ときどき、丁寧にボタンやファスナーを取り外して出してる方もいるとのことですが、それは逆効果!
「どうリサイクルすると一番良いかは私たちが判断するので、どうぞそのまま出してください。」
とのことでした。
最後に…こぼれ話
回収された古布の中には、縫い針がついていたり、編み棒付が入っていたりすることがままあるそうで、作業員さんのケガの原因No1!だそうです。これはやめましょう~💦。
また、古着の輸出先ってどんな国?というと、
パキスタン、シンガポール、マレーシア、香港、バングラデュ、ナイジェリア…
そう、アジアの国々だそうです。
暑いところばかりなので、冬服は敬遠されるそう。
かといって、寒い国に運ぶとなると運搬費用のほうが高くなってしまうというジレンマがあるそうです。
リサイクルも大切ですが、まずは、私たちが服を大切に着ることが第一ですね。
服にシミがついたり穴があいてしまっても修理して永く着る、という文化も、見直していきたいと改めて思いました。
北川さん、お忙しいなか、素晴らしいお話をありがとうございました!