12月23日、「日高の学校給食を考える会」の皆さんと、日高市学校給食センターを訪問しました。
コロナでだいぶ間が空いてしまいましたが、今回で3回目の訪問。
今回の目的は主に、以下の5点でした。
①2022年の当会の活動方針の共有
②映画「食の安全を守る人々」上映会の報告
③調理業務の外部委託化についてのヒアリング
④一品増やすことについてのヒアリング
⑤地産地消の推進についての情報・意見交換
2022年の会の活動方針の共有
2022年は、子どもの食育と健康という正解のないテーマについて、一人ひとりが興味を持って考えていくことが大切だと考え、来年は、学びの機会を提供していくことが当会の目標になりました。
食品添加物について、菌と食の関わりについて、緑の食糧戦略について、などなど、講演会や映画の上映会、子どもが主体となって考えるワークショップを企画していきます。
映画「食の安全を守る人々」上映会の報告
2021年に日高市の後援を受けて実施した、映画「食の安全を守る人々」の上映会についてご報告しました。
食のグローバル化、アグリビジネス化によって脅かされる食の安全について、その問題構造を紐解く映画でしたが、特に、輸入小麦に多く含まれるグリフォサートの健康被害について大きく取り上げられていました。
日高市は、現在、月に2回程度パンの日があり、原料となる小麦は7割が輸入小麦とのこと。
埼玉県産小麦100%のパンは、輸入小麦のパンと比べて割高ですが、例えばパンの日を月1回にすることで、コストを変えずに県産小麦のパンにするなど、より美味しくて安全な給食にする方法について、ディスカッションしました。
調理業務の外部委託化についてのヒアリング
日高市学校給食センターでは、令和5年度から調理や片付け業務を外部に委託することを予定しています。
こんだて決定や材料調達は引き続き市が行うので、品質は担保されることが想定されていますが、リスクはないか、また、逆にどのようなメリットが考えられるかをディスカッションしました。
こちらについては引き続き多方面へのヒアリングが必要ですが、今のところ前向きな印象を持ちました。ご意見などありましたら是非お寄せください。
一品増やすことについてのヒアリング
現在、日高市学校給食センターでは、給食費を値上げし、また品目を増やすことが検討されています。
学校給食について保護者の方々等に意見を聞くと、「品数を増やしてほしい」という声は、実際とても多く聞きます。
そういった声も受けて、品数を増やすこと自体は良いと思うのですが、品数を増やすために、例えばレトルトが増えたりするのでは本末転倒なので、どういった品目を考えているのかを伺いました。
給食センターとしては、あくまで栄養面での向上を目的に、野菜のソテーなど、野菜を増やすことを考えているとのことで、レトルト等を使って品数を増やすことは考えていないという回答でした。
ただ、手作りの品目は当然、調理場の作業が増えることになるので、調理員の方々の負担が増えすぎないように、調理場としっかり対話しながら進めていくとのことでした。
地産地消の推進について
給食の材料を、より多く日高市の農家さんから仕入れられるように、今後、どういった工夫がしうるかをディスカッションしました。
現在は1か月分をまとめて仕入れしているのを、一週間分に分けるなど、発注単位を小さくすることで、地元農家さんでも生産可能な量にする、
現在は2か月前の発注になっているのを、1年前など早めに発注することで、需要に合わせて農家さんが作付けできるようにする、
といった可能性について、検討状況を伺いました。とても前向きな展望を伺うことができました。
このように、ある行政テーマについて関心のある方々と、行政職員の方々が、共通の目的に向かって対話できる日高市行政って、とても素敵だなと思っています。
日高の学校給食を考える会の皆さん、日高市学校給食センターの皆さん、素晴らしい機会をありがとうございました。