先日、日高の学校給食センターで、メインのおかずのキムチチゲの野菜を切るのに使用した裁断機に刃こぼれが見つかり、全て(5千食)廃棄になりました。
見つかったのは、各学校に配食されてからのこと。
その日の給食はメインのおかずがなく、ごはん・シュウマイ・パックの海苔佃煮・牛乳だけとなりました。
子ども達はお腹をすかせて、帰宅するなり「お腹すいたー!」という具合だったと、お母さん達から聞きました。
このことについて、私の方にもたくさんのご意見をお寄せいただきました。
・子ども達が可哀そう。
・もう1品、何か急遽つけられなかったのか。
・機械の整備はどうなっているのか。
・子どもはお腹をすかせて午後は授業に集中できなかった。
…といった批判的なご意見もあれば、
・捨てられた5千食がもったいない。
・この飽食の時代に、ごはんが足りなくてお腹を空かせるという体験をさせられて良かった。
・健康のためにも、たまにはお腹を空かせるくらいでちょうど良い。
…といった肯定的なご意見も。
皆さん、どう思いますか?
もちろん給食センターとして安全に万全を尽くすことは大切ですし、この反省を今後に活かしていただきたいと思います。
ただまず、何よりも、日々あたりまえのように供給される学校給食が、実はあたりまえのことではない、という気づきの機会として、子どもにとって考える機会となったのではないかと、そこに注目したいと私は思いました。
・食べられることへの感謝を思い出すきっかけ。
・どんなふうにして5000食もの給食が毎日安定的に作られているのかを想像するきっかけ。
・捨てられたチゲはどうなったのか、食べ物を大切にすることやゴミ問題について考えるきっかけ。
・世界の子ども達は、毎日何をどうやって食べているのかに想いを馳せるきっかけ。
そんな貴重な機会として、教職員の先生方も、子どもたちと対話いただけたらと思いました。
子どもは、大人たちの反応をよく見ている。
引き続き、給食問題、皆さんと考えていきたいと思います。
*写真はある日の学校給食(キムチチゲ)。市のHPより。