「市議会議員って何してるんですか?」
もっともよくいただくご質問です。
議員の仕事って、ありていに言えば、「議会に出席して議案の審議をすること」なんですが、議会がある日は年間で20日くらいなので、じゃあその他の340日は何してるの?というところは、議員によって本当に様々。
皆さんがお知り合いの議員に「議員の仕事って何ですか?」と質問されたら、返ってくる答えも様々だと思います。
そこで、私の思う議員の役割を簡潔に表現してみたい!という想いで、今回の会派通信をつくりました。(→通信はこちらからダウンロードできます)
一言でいえば、日高市の未来像(政策)の提案をするのが仕事です。
議員からの提案を受けて、判断し執行するのは市長ですが、市長一人だけでは把握しきれない市民のニーズや地域課題・解決策を、市長に伝えるのが議員の存在意義です。
そのために、私たちの仕事としては大きく4つのステップがあります。
①市民の皆さんの声を聴く
これが私たち議員にとって何よりも大切な活動の基盤です。「議員にはどんなことを相談したらいいの?」というご質問もよくいただきますが、
「何でも相談してください!」とお答えしています。
どんなことでも、ご相談いただくことで、いま地域にそんな問題があるんだな、こういう人がいるんだな、ということを知ることが出来、また、お話するなかでいまの日高市民の「感覚」を感じることができます。
それは、日高市ならではの政策を考えるために、一番大切なことで、地方自治の根幹です。
具体的には、私からお願いして時間をいただいたり、また、電話やメールやSNSでご連絡いただくことをきっかけにお会いしてお話を伺うことが、日常的なお仕事の一つとなっています。
②社会の動向や行政の現状を把握する
ご相談などから見えてくる日高市の課題に対して、いま世の中にどういう議論があって、国・県・市ではどういう認識のもと、どんな施策が展開されようとしているのか、を調査します。
インターネットで検索したり、行政資料を読み込んだり。
また、同じ課題意識を持った議員同士の情報交換や勉強会はとても貴重なインプットになります。
コロナを機にZoom会議が一般的になったことで、これまでより手軽に全国の議員と話ができるようになったことはとても大きなことに感じています。
③課題や政策を考える
皆さんの声や現状を踏まえ、では課題はどこにあり、どうすべきなのか、どこから解決しうるのか、というところを政策として練っていきます。
議員一人で考えても机上の空論になってしまうので、有識者の方や現場の方に時間をいただいて相談します。
地域のまちづくりは、プレイヤーありき(実際やれる人がいてこその政策)なことも多いので、こういうことできる人、やりたい人いますか?といったプレイヤー探しもしたりします。
④提案する
そして、これをやるべき!と考えた政策を、皆さんに提案していきます。
市役所の担当課に出向き、アイディアを伝え、市としてできることはあるか、色々教えていただきながら議論します。
色んな方に提案していくなかで、またご意見やフィードバックをいただき、政策がブラッシュアップされていきますし、新たな協力者が現れてくださることも多いです。
終わりに…「議会」の役割とは
このような一連の活動を、チームとして行うのが議会の役割です。
複雑化した行政課題にあたっては、一人の議員の個人プレーだけで本当に良い政策がつくれるはずはありません。
また、行政テーマは多岐にわたるので、見識を深く持っていくためには、ある程度領域を分担していく必要もあります。
そして、市に提案するにあたっても、一議員の提案ではなく、議会の総意として提案していく方が、何百倍も重みがあるものになります。
現実では、このような動きが出来ている議会はそう多くありません。
しかし、しっかりと議会改革を進め実現している議会も少なからずあります。
これからますます地方自治が求められていく時代に、議会が健全にはたらき、行政と両輪になってまちづくりを進めていくことは、とても重要、というか、それなしに日高市ならではのまちづくりは難しいのではないでしょうか。
私はここに強い危機感を持っており、だからこそ今回、このような通信を出しました。
どうか皆さん、議員一人ひとりの仕事ぶりにご関心をお寄せいただきますよう、
そして、そういう目で議員を評価し、票を投じてください🙏。
そこから議会は変わり、皆さんの健幸で豊かな暮らしにつながっていきます。