生涯学習センターにて「地域循環共生圏」について勉強会を開催しました。
環境省の速水香奈さんを講師にお迎えし、
市としてどのように温暖化ガス排出量削減に向けて努力していくと良いのか、
国はどのように考え支援策を投じているのか、
短い時間でしたがとても分かりやすくお話いただきました。
ポイントは、協働。
そして、環境課題だけをを解決しようとするのではなく、地域課題の解決に、環境をからめて同時解決をはかること。
出席者は、市長、副市長、教育長はじめ、部長級全員、さらに担当課の方々、環境審議会の方々、そして議員も13名。
重要と思った内容をいくつか。
●「国・地方脱炭素実現会議」
菅首相が宣言したゼロカーボンの実現に向けて、国では「国・地方脱炭素実現会議」が発足。この6月に概要をとりまとめ、その結果を受けて国全体で後押しをしていくことになるとのこと。
●「グリーンリカバリー」
危機から復旧する際に、元の通りに戻すのではなく、グリーン(環境に良い)モデルに変えていくこと。まさに、コロナ後の社会に必要な概念ですね。
●環境対策は「地域づくり」
これまで環境対策というと、経済活動に対する規制が主眼に置かれていた。
しかし、脱炭素や里山の保全といった、いま起こっている問題は、規制だけでは解決にならない。
したがって、環境、経済、社会の3つの課題を同時解決する。
むしろ、経済、社会の課題解決に、環境を活用することが重要。…SDGsと一緒
●「地域循環共生圏」
H30 第5次環境計画に位置付けられたコンセプト。
自然資源を健全な状況でうまく循環させながら活用していくこと。
地域資源にお金を使い、地域の社会解決に紐づけていくこと。
それには、地域同士の支え合いも重要。
●「地域経済循環分析」
日高市は、何によってお金を得て、何によってお金が流出してしまっているのか。
環境省作成のツールで算出してみました。
ざっくりですが、民間消費や所得はプラス、エネルギー費用や民間投資がマイナスでした。
やはり、エネルギーの地産地消と、ローカル銀行への預金が大事だと言えます。
●「曼荼羅図(まんだら)」
各自治体で、具体的にどのように地域循環共生圏としてまちづくりしていくのかを1枚の絵に表現しようとする動きが広がっているそう。
課題:政策=1:1ではなく、包括的、横断的な将来像を描くことが大事。
そして、現状の積み上げではなく、描いた将来像を地域の課題に紐づけさせて、バックキャスティングで解決することが重要、とのことでした。
・・・などなど、まだまだ書きたい話がいっぱい!でした。
日高市もゼロカーボン宣言をすることになったこのタイミングで、こんなに勢揃いのメンバーで場を共有できたというこの貴重な機会を、次に繋げていけたらと強く思います。
講師の速水さんには昨夏、さいたま市で行われた議員仲間との勉強会でお会いしました。
速水さんが室長を務める地域循環共生圏構想推進室は、昨年5月に新設された部署で、地方自治体への伴走支援を行う部署とのこと。
日高市のように、ゼロカーボンに問題意識はあるけれど、実際どうしたらいいの??
という自治体に寄り添い支援してくださるのがミッションとお聞きして、これは!!!とその場で、
「日高市役所に来てください!✨」
とお願いしてからはや半年、市や議員との調整の日々…、紆余曲折の末…💦💦
満を持して本日の開催に至りました✨感涙。。
ご多忙の折、これだけ大きな場をセットくださった市役所の皆様、ご協力くださった議員各位に、大変感謝しています。
このご縁を無駄にしないよう、私も動いていきます!
清流文化都市日高、ゼロカーボン達成に向けて、進んでいきましょう!