*正確な発言は、日高市HP掲載の会議録を参照ください
学校の跡地活用における市民参加についてです。
日高市では、来年度より順次、武蔵台、高根、高麗と、3学区それぞれにおいて、小中学校の施設統合が予定されています。これから生じる空き校舎の活用については、地域住民の方々から、高い関心を寄せられています。
私自身も、空き校舎でこんなことがしたい、こんな場をつくってほしいという声を、数えきれないほど沢山いただいています。
空き校舎をどのように活用するかという議論は、空いた建物を財政的に有利に処分するという観点が大前提ではありますが、
武蔵台や高根でいえば団地再生、高麗でいえば観光振興など、地域をどのような手段で住みやすくし、かつ活性化させお金を産みだしていくか、持続可能な地域としていくかという、
中長期的なグランドデザインを方向づける議論に直結する、重要なテーマです。
そして、全国の学校の跡地活用の成功事例を見ると、行政からのトップダウンだけではなく、ボトムアップの要素、つまり、キーマンとなる人や、力のあるプレイヤーがいたからこそ、
かつ彼らが行政とうまく連携がとれたからこそできた、という事例が多く、それぞれにユニークなストーリーが語られています。
日高市内外にも、そのようなプレイヤーになりうる、意欲的な市民がいることが期待されます。市民参加を通じて行政とうまく連携していっていただきたいと切に思います。
そこで、今後の市民参加の方針をお聞きします。
(1)検討プロセスと市民参加の機会について
地域住民の意見や、何より地域のために活動したいという事業者、ボランティア団体、個人といった大小の地域活力を、検討過程においてどのように拾い上げていくのでしょうか。
まず、跡地活用の背景といたしましては、老朽化した学校教育系施設を含む市の公共施設を維持するための大規模な修繕や長寿命化の工事にかかる財源の観点から、現状の施設をそのまま維持することは困難となってまいりました。
また、人口減少や少子高齢化が進み、社会情勢の変化を踏まえた施設の複合化や機能集約といった施設総量の最適化も必要となりますことから、公共施設等総合管理計画や公共施設再編計画を定めているところでございます。
この再編計画に基づき廃止施設となります武蔵台中学校、高根中学校及び高麗小学校の3校につきましては、各施設を有効に利活用していくため、令和5年度に施設ごとの跡地活用基本計画を策定いたします。
この基本計画につきましては、施設ごとで異なる都市計画の区域区分や用途地域などと併せ、市民の皆さまのご意向にも配慮する形で策定し、将来の跡地活用事業において方向性を示すものでございます。
令和4年度につきましては、基本計画策定に向けた第一歩といたしまして、無作為抽出による市民3,000人を対象とし、望まれる活用方法や期待する効果などについて伺うアンケート調査を実施いたします。
ご質問いただきました各取り組みにおける市民参加につきましては、市民が平等に参加できる機会といたしまして、令和5年度に市民懇談会を開催する予定でございます。この市民懇談会では、並行して実施する予定のサウンディング型市場調査の結果なども題材といたしまして、協議してまいります。
なお、市民懇談会の参加方法や開催時期、実施回数などにつきましては、多くの市民の皆さまが参加しやすい条件なども考慮いたしまして、詳細が決定した段階で広くお知らせいたしますので、跡地活用事業に積極的に参加いただきたいと考えております。
また、サウンディング型市場調査につきましても、市内で活動されている各種企業や団体などからも利活用のご提案を募ることで、市民参加に繋がるものと考えております。
地域活力をどう拾い上げていくかということについて、確認ですが、事業者についてはサウンディング調査、ボランティア団体や個人については市民アンケートと市民懇談会でということになりますでしょうか。
(2)市民への情報公開について
適切な市民参加の大前提として、検討過程をつまびらかに公開し透明化をはかっていくことが、最終的な住民の納得感、すなわち、今後の地域づくりへの活力にもつながります。
アンケート等の調査や市民会議などの各検討段階において、その目的や論点、参加者の選定理由や役割などを、随時分かりやすく説明・公開されていくものと思いますが、どのように工夫していかれますでしょうか。
基本計画策定後につきましては、計画で定められた内容に基づき、各施設の具体的な活用に向けた取り組みを実施いたします。
市といたしましても初めてとなる廃止施設の利活用事業でございますので、丁寧な事業の推進と併せ、各取り組みの段階に応じた積極的な情報の提供を実施してまいります。