日高市は現在、自主防災組織率100%を達成しており、69の自主防災組織があります。
有事の際、自主防災組織の役割は、情報連絡・避難誘導・救出救護・初期消火・給食給水があり、避難が必要な際には、市と、避難所の施設管理者と、協働して避難所を開設・運営することが求められています。
そこで、いざというときに自主防災組織をとりまとめるのが、防災リーダーです。
日高市の「自主防災組織の手引き」には、防災リーダーについて、「災害に関する知識や技術を修得し、リーダーシップを発揮できる人」とあり、この人材を育てる必要性が書かれています。
しかしながら、この防災リーダーを1人以上おいている自主防災組織は、現状34団体と約半分にとどまっています。
また、日ごろの防災訓練では、地区の中での活動については、ある程度訓練・点検して、有事の際の対応を想定できている部分もある様ですが、複数の地区が集まって運営する避難所の開設・運営については、まだ自分ごととしてイメージを持てている住民は少ないのではないでしょうか。
しかし、長期の避難が必要になった場合は、避難所は共同生活の場として、住民主体で運営されることになります。そうなったときに、住民が、自律的に協力し合い対応できるようにするためには、日ごろから、ある程度の理解や想定をしておくことが必要なのではないでしょうか。
日高市では、平成30年に「〇〇避難所運営マニュアル」が作成されました。
〇〇となっているのは、これはあくまで雛形という位置づけで、避難所ごとに実情にあった避難所運営マニュアルを作成することが必要であると書かれています。
しかし、作成から7年経った今、このマニュアルを確認し作成できている避難所はないという状況です。
いま、防災リーダーを養成し、避難所運営について備える必要があると考えまして、質問いたします。
1. 防災リーダーについて
(1)期待される役割は。
平常時には、住民への防災知識の普及や、防災資機材の点検・整備、危険箇所の把握、防災訓練の指導などの活動を行います。
そして、災害発生時には、住民の安全を確保し、自主防災組織を指導するなどの役割が期待されております。
各地域に若い世代や女性を含めた複数人のリーダーが必要と考えます。
(2)リーダー養成の課題は。
2.避難所運営について
(1) 準備や訓練等の実施状況と課題は。
このことを住民の方が認識していただくよう意識醸成が重要であり、
更に避難所を運営する際の住民の意見を集約し行動に移す、防災リーダーの存在の有無が課題と考えております。
(2)今後の施策は。
自主防災組織リーダー養成講座等を通じて、地域と連携し避難所運営の中核を担う人材を育成してまいりたいと考えております。
内容につきましては、「防災リーダーに求められるもの」と「住民による避難所運営について、特に女性の視点を取り入れた避難所運営」の2つのテーマについての講習を企画しております。