香害問題。
ここ数年で香り製品が、加速度的に増えているようです。
公園などですれ違う子ども達の衣類の匂いの強さに驚くことも。。
日高市では、重度の化学物質過敏症(CS)を発症した子どもはいないとのことですが、そういった事態が起こる前に、市としてできる限りの対策を講じられるよう、質問しました。
質問趣旨
CS発症の原因として注目されているのが人工の香り、合成香料です。
その健康被害は「香害」と呼ばれ、近年、関連書籍も多数出版され、TVや雑誌に取り上げられるなど、社会問題となっています。
近年、洗濯用柔軟剤や消臭剤などに香料を含ませたいわゆる「香り製品」が市場を急拡大させていることが要因で、消費者団体が開設した「香害110番」には、2日間で213件の訴えが寄せられました。
日本に先だって香り製品が普及した北米では、CS患者が急増し、対策として無香料宣言をする企業・学校・病院が増えています。
科学的因果関係が未だ公的に認められていないことを理由に、国では対策の動きには至ってはいません。
しかし、香料による健康被害のリスクは、各種調査や研究の結果、疑う余地のないところまで来ています。
イソシアネートという、毒性の極めて高い物質が使用されている製品も多いことが分かってきました。
リオ宣言でもうたわれた、疑わしきは避けるという「予防原則」の考え方に則って、この種のリスクに、国に先だって迅速に対応できることに地方自治の存在意義があると考えます。
市の課題認識と、今後とりうる対策についてお聞きします。
動画(議会中継)
日高市議会中継で動画が見られます。 「令和元年第3回定例会06月20日一般質問」をクリック!
要約:議会だよりの原稿より
問 市職員への香害問題の周知や、市が購入、使用する物品への配慮は。
答 化学物質過敏症(CS)の方への配慮や、CS予防の必要性を周知する。
問 市民への啓発は。
答 エチケットの問題としてポスター等を用い、香り製品使用のリスクを伝え、周囲への配慮を求める。
問 子どもは特に発育上の被害を受けやすく、発達障害の原因ともいわれるが、その対策は。
答 保育所や学校など子どもの集まる施設の職員には、理解を高め対応方法を指導する。保護者向けの啓発活動にも取り組む。
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一般質問全文へのリンク
まとめ
化学物質過敏症と香害問題に対する職員への周知徹底が行われること、また、市の施設については、化学物質過敏症の方の存在に配慮する、というご答弁をいただけたのは、期待していた以上の成果でした。
化学物質過敏症の方の存在に配慮するということは、わずかな化学物質も使わないよう徹底するということと同義です。
そのほか、答弁いただいた啓発活動も含め、実際どこまで対策いただけるか、引き続きフォローしていきたいと思います。
公共施設や職員さんの対応状況について、お気づきのことがあれば是非小さなことでも教えてください!