令和2年6月12日に国において補正予算第二号が成立し、6月24日「新型コロナウィルス感染症対応地方創生臨時交付金」が示されました。
これを受けて、日高市でも関連事業実施のための補正予算(約6億9千万円)が組まれ、本日、臨時議会にて、全会一致で可決されました。
対象の事業は多岐にわたりますが、金額の大きいものを中心にご報告します。
1.GIGAスクール構想に向けたタブレット購入(約4.0億円)
これまで、高学年から順に段階的に購入予定だったタブレット端末を、全児童生徒分を一度に購入することになりました。
家庭環境の差による学習格差が出てしまうことを緩和するための措置です。
1台45,000円のタブレットを4,506台購入するとともに、学習ドリル等のソフトを入れます。
配布予定は令和3年1月以降。
現在、希望する家庭には、学習用タブレットとWifiルータを無料レンタルしていますが、それと交換になります。
これからの時代、学習スタイルの変化も必要になってくることは理解しますし、タブレットにより学習の質が上がる部分については、大いに活用されるべきだと思います。
一方で、コンサルタント時代、クライアント企業の業務のペーパーレス化のご支援もしてきた私としては、タブレット等のデジタル情報と、紙の教科書やノート、鉛筆といったアナログ情報が脳に与える影響が異なる、つまり、理解力や記憶力に差がでる研究があることも、身に染みているところです。この点、よくよく留意されたうえで、適した運用がなされることを切望します。
また、長時間WiFiの電磁波を暴露することによる身体の発達への影響も懸念されるところです。これから、「電磁波過敏症」と言われる子ども達も増えてくることも予想されます。そのため、使用しない時間帯はWiFiのスイッチをオフにできるようにする、また、WiFiルータと子どもの席の間に一定の距離をとるなど、子どもの身体に配慮した設備環境を求めていきたいと思っています。
2.地域活性化商品券「ひだかニコニコ応援券」(約2.1億円)
地域の商店を応援するためのプレミアム付き商品券を発行します。
●内容:
1万3,000円分の商品券(500円券つづり)を1万円で販売。
●時期:
販売開始 令和2年9月中旬~
利用期間 令和3年1月31日まで
●対象店舗:
協賛店として申請した市内の店舗
●購入できる人:
日高市内に在住、在勤、在学の方。
●購入方法:
– 8月の広報ひだかの配布に合わせて、申込み書のついた案内チラシを全戸配布。
– 1人につき2セット(2万6千円分)まで申込み可能。
– 申込み多数の場合は抽選。(最大1.5万セット発行)
– 当選した方にはハガキでお知らせが届き、それをもって郵便局に行くと購入可能。
市内の商店の皆様、ぜひ商工会に申請ください!
そして、みなさん8月案内をチェックのうえ、ご活用ください!!
3. その他
・登園自粛や、学童の登室自粛によって、保育料の収入が減ってしまった保育園や学童への補償。約4.6千万円。
・小中学校の8月の夏休み期間短縮による、簡易給食の無償提供。約1.0千万円。
ほか、
・バス・タクシー事業者への臨時支援金
・自主防災組織への非接触型温度計およびマスク等配布の費用
・乳幼児健診の検温のためのサーモグラフィーカメラの購入
・小中学校の夏休み期間短縮のための人件費
・図書館の本やぬくぬくのおもちゃ等の紫外線消毒器の購入、、などなど。
以上の内容で、補正予算が成立しました。
コロナの影響がまだまだ落ち着かないなか、長雨も続き、浮かない日々が続きますが、みなさま、くれぐれもご自愛くださいますようお願い申し上げます。