皆さんと考えたい~ “子どものみの外出、留守番禁止条例”(埼玉県虐待禁止条例の改正案)について

※議案取り下げが決定しました。
 皆さんの声が届いた結果と受け止めています。ありがとうございました。
 
本件、連日ニュースやTV番組を賑わせていますね。
 
ニュースになった翌朝、スマホを見たらLINEに200件を超えるメッセージが届いていて目が点になりました。
 
それから、色んな方のご意見やお立場に触れているところですが、私のいまいまの見解を書きたいと思います。
 
●ネグレクトを解決したいという趣旨には賛同します。全国で虐待相談件数屈指の埼玉県で、そこに光が当てられたことには感謝します。
 
●しかし、子どもを1人にしてはいけないとルールをつくることは、ネグレクトの対策になりません。支援策が先とかいう問題ですらないと思います。
 
●しかも、条例に定められているルールが曖昧すぎます。自民党県議団のなかでも統一見解がない様に感じられます。(質疑や記者会見での回答を、必ずしも個々の議員が支持していない様です)
 
●ルールが曖昧ゆえに社会的混乱が起きる恐れがあります。
変な空気による生きづらさ、不必要な議論、的外れな通報の増加によって児相が本来業務に注力できなくなる、などなど。
 
●それでもこのルール?を守ろうという方向に働いた場合は、子育てが辛くなることで、少子化・虐待に拍車がかかる恐れがあります。
 
●こんな非現実的なルールは守らなくてよい、という方向に働いた場合には、条例の意義、地方自治の意義が薄まってしまうことが憂慮されます。
 
●批判ではなくプラスの面を見て行こうと言う考えは大切だし好きですが、それは条例が制定されてしまってから考えるべきことではないでしょうか。
今は条例の是非を議論するタイミングなので、そこでは批判的な意見も含め議論は大いになされるべきです。
 
●ネグレクトの原因という本質的な議論はさておき、この条例をどうするか。
廃案には賛成です。
それ以外にどう修正で活かすか?と考えると、残して外出NGは削除、「放置」の意味合いを示すことで理念条例化し、県は支援策を講じる必要という3項を活かすかたちにするのはどうかなというのは、いまいまの個人的な考えです。
 
●そもそもこのような議案が出てしまう状況が、会派として健全な意思決定がなされているのか、県議の皆さんのご心情が気になるところです。

今回の改正案

 
そして何はともあれ、今回、こうして地方政治に大きな関心が集まったことは、ある意味とても良い機会と感じています。
 
そして願わくば、関心だけでなく、声が届くことがやはり大事だど思います。
 
地域の市議、県議、国会議員に、ご意見や想いを伝えていただきたいです。
 
SNSやメール、電話、何でも良いと思います。
 
知り合いでなくて構いません。私も突然のご連絡いつも大歓迎です。
これをきっかけに関係性ができたら、また今後にもつながると思います。
 
声は大きな力になると、今回の件を通じて改めて感じています。
私も微力ながら伝えていきます。

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