質問趣旨
「令和の学びのスタンダード」として文部科学省から打ち出されたGIGAスクール構想。
児童生徒全員が一人一台の通信端末を持ち授業を行うことで、「誰一人取り残すことなく」個々に合った教育の提供や、相互学習の促進がはかれるものとして、期待されています。
これによって日高市も、全ての小中学校に高速Wi-Fi環境を整備することになりました。
GIGAスクール構想による学習効果については今後研究されていくべきと考えますが、Wi-Fi導入によって懸念される電磁波問題について、コストをかけずに工夫できる部分については、ぜひ対策されてほしい!と考え、今回質問しました。
動画(議会中継)
日高市議会中継で動画が見られます。
「令和2年第4回定例会09月10日 一般質問」をクリック!
→13:40頃からが本質問になります。
質問・答弁(全文)
*正確な発言は、日高市HP掲載の会議録(作成中)を参照ください。
GIGAスクール構想についてです。
1番.小中学校へのWi-Fi環境整備について、(1)電磁波による健康被害への対策についてお聞きします。
GIGAスクール構想によって、今年度、日高市内の全小中学校にWi-Fi環境が整備されることになりました。教育へのICT活用それ自体は、今後、積極的に研究されていくべきものでありますが、同時に、子どもの身体や脳への負の影響についても併せて配慮されるべきと考えます。
電磁波による健康被害は、現在、科学的な統一見解は出ていない状況ですが、実際に身体に不調が現れるという、いわゆる電磁波過敏症の方々の切実な声は、無視できない状況です。
また私自身は、電磁波測定士という立場で、家庭に伺い、電磁波の暴露量を減らす対策を施す仕事をして参りました。ごく簡単な工夫をするだけで、アトピーなどのアレルギー症状や、不眠、歯ぎしり、おねしょ、といった睡眠障害、その他、鬱、怒りっぽい、多動、といった精神不安定、頭痛や、低体温、といった症状が、劇的に改善する事例を多く、見て参りました。
子どもは特に、頭蓋骨が薄く、体内の水分量も多いため、大人と比較して電磁波の影響を受けやすいことは、様々な研究でも指摘されていることです。大人には大丈夫でも、子どもは発達に影響を受けている可能性がある、ということは、教育環境として配慮されるべき、重大なリスクと考えます。
Wi-Fiのような高周波への対策の基本は2つです。
発信源から距離をとることと、電磁波に暴露する時間を最小限に減らすことです。
まず、発信源からの距離ですが、発信源であるWi-Fiのアクセスポイントから、距離が遠くなるほど、指数関数的に電磁波は減衰します。アクセスポイントに最も近くなる子どもの位置を想定し、少しでも距離を長くとる工夫が重要です。
一方、暴露時間についてですが、短時間であれば、強い電磁波をあびても、健康な子どもはあまり影響はありません。従って特に懸念されるのは、家庭で強い電磁波に暴露しつつもこれまでは学校にいる間は電磁波から開放されていた子ども達、それが今後、学校でも暴露し続けることになった場合です。 つまり、学校では、タブレットを用いたWi-Fi通信を使用しない時間は、アクセスポイントのスイッチを切ること、これが、非常に重要と考えます。
以上2つの対策について、大きなコストがかかるものでもなく、ちょっとしたことで子どもの健全な発達を守れる可能性が高くなりますので、ぜひ、予防原則に則った配慮がなされるべきと考えますが、市の考えをお伺いします。
お答えします。各学校のWi-Fi環境を整え、GIGAスクール構想を実現するために、現在高速大容量の通信ネットワークの整備を計画しています。
Wi-Fiによる電磁波放射が私たちにどのような影響を与えているかは研究しなければいけませんが、電磁波の影響が極力抑えられるよう、アクセスポント位置や、使用していないときはアクセスポイントを停止するなど配慮していきたいと考えています。
まとめ
Wi-Fi発信源からの距離をとること、そして、使用しない間はスイッチをオフにすること、この2点の対策について、大変前向きな回答をいただき、日高市教育委員会の判断に感謝しています。
海外では、同様の対応をしている事例もある様です。
ご関心のある方、この本はとても分かりやすく書かれているのでぜひお手にとってみてください。
今まさに、全国の自治体で、Wi-Fiの導入が進められていることと思います。
電磁波の子ども達への影響について、意識が向けられ、配慮がなされる社会になることを願っています。
10月のまちつくりカフェでは、電磁波をテーマに、ご自身の健康や子ども達を守るために簡単にできる工夫をお話したいと思います。
ぜひお気軽にご参加ください。
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