議員になってから、たくさんのイベントにご招待をいただきます。
市の行事、お祭り、消防団、学校行事、市民のイベント、などなど…
多い時期は1週間に5件以上も!?
土日は1日に3件重なるような時期もあります。
ご招待いただくことはありがたいのですが、問題になるのは子どもをどうするか…。
まだまだ繊細な3歳男子。
平日預けているのに、土日まで預けるのはできるだけ避けたいものです。
必ずしも預け先が見つからないこともあり、
これまで息子も一緒に楽しめるような行事には、一緒に参加させていただいて、
来賓席に彼も座らせていただいていました。
ところがこのことについて、市民の方からクレームが入ったと、議会で問題になりました。
慎むようにと注意をいただき、先輩議員さんたちからは、
「公私混同である」「預ければよいじゃないか」といったご指摘をいただきました。
これを受けて、副市長や議長とも何度もご相談させていただき、
12月議会の閉会後、12/16全員協議会にて、以下の通り、意見を述べる時間を頂戴しました。
子どもを来賓席に同席させることについて
11/19全員協議会にて、市民まつりや消防訓練等の際に私が子どもを来賓席に同席させていることについて、市民の方からクレームがあったことを機に、議員の皆様からも「公私混同であり今後慎むべき」というご意見をいただきました。
この問題について、世間に様々な意見があることは承知しています。
そして、これは、私個人の問題ではなく、子育て世代の政治参画、さらには、女性の社会進出、女性に限らず、共働き・育メン・シングルペアレントといった働く世代の労働環境、少子化、また、子どもの人権にも密接につながる、非常にデリケートかつ社会一般に渡る問題です。従って、子育て世代として市民からの付託を受けた議員として、今回いただいた注意に従い、息子を預けることで個人的に解決してしまうわけにはいかない問題でありますこと、ご理解いただきたく思います。
まず、「公私混同」であるとのご指摘ですが、私の認識としましては、子育て世代が働きやすい社会をつくっていくために、まずは議員である私が率先して子どもを仕事の場に連れていく姿を市民に見せることは、むしろ自分の務めであると考えています。
国内外でも同様の動きが生じております。例えばニュージーランド議会では、ある女性議員が乳児帯同で議会に出席し、発言中は、議長が乳児を抱いてミルクを上げていたという事例が注目をあび、国内でも自民党議員が好事例として取り上げるなど、議論になっています。
もちろん、来賓として参加させていただく以上、主催者の期待する役割を果たせないようでは、仕事として支障をきたすことになってしまいます。それはできうる限り避けたいことでありますので、催しによっては、主催者との相談が必要かと考えます。
この点については、これまで小さい子を抱えた母親議員がいなかったという日高市の状況を鑑みると、配慮が至らなかった部分もあったかもしれないと反省しております。副市長とも相談しましたが、今後は、招待者である主催者のご意向を尊重し、より丁寧に主催者とご相談のうえ、判断していきたいと思います。
また、複数の議員よりお声をいただきました「子どもは預ければよい」というご指摘については、ここで詳細を述べることは控えますが、子どもや保護者の立場に寄り添ってご想像いただければ幸甚です。
以上、今後とも、市民の皆様、議員の皆様のご意見を頂戴しながら、催しの内容や家族の事情によっては、息子を同席させたいと考えております。
また、今回のような誤解を避けるため、市民の皆様に対しては、可能な限り、情報発信してまいりたいと思います。
どうぞご理解ご協力をお願い申し上げます。
松尾万葉香
このことをきっかけに、多くの他市町村の子育て議員さんたちにもご相談してみたところ、
「当たり前のように同席させていて問題になったこともない。」という方から、
「遠慮してイベント自体欠席している…。」という方まで、色んな状況で、
皆さん悩まれていることが分かりました。
女性の政治参画が、世界ランキングで153か国中144位という日本。
こういうところにも、女性が議員になれない一端があるのだと、感じた出来事でした。
本件、皆さんは、どうお感じになりますか?
いろいろな見方があると思います。
どうか忌憚のないご意見を頂戴できましたら幸いです。
*写真は、全員協議会で例として挙げられた2つのイベント。当日の来賓席からの景色。
日高市消防訓練
日高市市民まつり